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「熱、冷めねーな」
ユウに枯れる程、唄わされ
グッタリしているアタシのラインを指先でゆったり弄ぶ。
余裕に笑って見下ろす彼を
ジッと見詰めた。
「……ユウ」
「……ん?」
アタシは独りでも生きていける
強い女だと思ってた。
男に頼らなくても……
生きて行くに問題無いと……
ハルを好きだった時でさえ
甘えたいとは、想わなかったから……
心地良い指先の動きを感じながら、呟いた。
「……愛してくれて、ありがと」
一瞬止まった指先は
頬を撫で、髪を梳きながら
誰よりも甘い声が囁きとなり耳に届く。
「立派な愛の猛獣使いだろ?」
フ……っと笑い合い
抱き締め合った。
ーーー大好きよ。
ユウに出逢えて、良かった。
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