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覆い被さるように触れた先は
寒気で冷たくなっていた。
いきなりの行為にビックリしたのか、籠もった中で呻いてる。
激しく胸や腕を叩かれ、名残惜しむように離れた。
「っよくこんな人が多い中で、こんな事ッッ」
「……ダメ?」
「だ、駄目に決まってんじゃん! 公然わいせつ罪よ」
「……逮捕されちゃう?」
「されちゃうでしょ!?」
キスした姿勢から戻らない僕へ
視線を泳がせながら、ブツブツ云ってるアズを見て、やっぱり頬が緩みっぱなし。
「僕はもう、捕らわれているよ?」
チラッと見上げた視線がぶつかる。
「随分前から……、アズに捕えられてる」
ゆっくり重なる口付けは
角度を変える度に暖かくなる。
リップと違う美味しそうな赤みが
重ねるだけの行為に拍車を掛けた。
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