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少し瞼を開け、彼女の反応を窺うと
寒い筈の外気の中、真っ赤な顔で僕に絡ませてる。
その必死な表情も
今にも脱力しそうな程漏れる吐息も
堪らなく愛おしい。
唇口から頬、耳元へ軽く啄み移動しながら耳朶を甘噛み、囁いた。
「……帰ろ?」
「…ん、でも…今日、何も準備してないよ?」
耳に舌を這わせながら、甘美を付け続けて訊いた。
「ねぇ、何も準備なんて要らないよ。
一緒に、……居たくない?」
一気に赤面するアズの瞳を見詰め哀願する。
「……僕、一緒に居たい」
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