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「琉生ってば、我慢が出来ないの?」
ふいっと顔を背らせた事で、露わになる無防備な耳裏。
「……だって、どんなに綺麗なイルミネーションも
星空でさえも
……僕のアズには適わない。
キラキラして、一番綺麗だよ
……出来る事なら、ずっと見て触れてたい」
無防備な箇所を舌で味わう。
刹那、アズが身震いしたのを感じて微笑む。
「アズ? 僕の今までの我慢の分、存分に触れさせて?」
ーーー我慢なんて
今までずっとしてきたんだよ?
やっと手に入れたのに
我慢なんか、出来るわけ
ないじゃないか……
恨めしそうな目で、ゆっくり僕に振り向く表情は
返事の言葉なんて、全く必要無い。
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