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「そうなったら、羽村さんのデザインが悪かったということでしょう? 最初から長瀬さんにお願いしておけば良かった話です。それに、最終的に決めるのはクライアントでしょう? あなた、何の権利があって私にそんなことが言えるんですか?」
「な……っ」
彼女が展開するあまりに一方的な主張に、次の句が出てこない。
そんな私を一瞥して、御園さんはその場を離れた。
その後ろ姿からは、さっきまで私に発していた冷たさは、欠片も見当たらない。
私から離れていく御園さんを見て、クライアントの二人が不思議そうに尋ねている。
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