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用を済ませてスタジオに戻る途中。
ふと、少し離れた場所にある待ち合いに人の気配を感じて立ち止まった。
「……?」
目を凝らした先、濃い影が2つ、見えるような気がする。
もう辺りは暗くなっていたから、それが誰だかまではわからないけれど。
微かに聞こえる話し声のトーンは低く、何だか、悩みでも相談しているかのような雰囲気だ。
……立ち聞き、ってのも、何だかなぁ。
そう思い、移動しようとした瞬間。
小さな方が、大きな方にそっと寄りかかるように動いたことで、私の足が止まった。
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