【第22話】衝突と衝撃

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  用を済ませてスタジオに戻る途中。 ふと、少し離れた場所にある待ち合いに人の気配を感じて立ち止まった。 「……?」 目を凝らした先、濃い影が2つ、見えるような気がする。 もう辺りは暗くなっていたから、それが誰だかまではわからないけれど。 微かに聞こえる話し声のトーンは低く、何だか、悩みでも相談しているかのような雰囲気だ。 ……立ち聞き、ってのも、何だかなぁ。 そう思い、移動しようとした瞬間。 小さな方が、大きな方にそっと寄りかかるように動いたことで、私の足が止まった。 .
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