【第22話】衝突と衝撃

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  二人だと気付いた瞬間、私の心臓はばくばくと、嫌になるほど大きな音を立て始める。 じわり、冷たい汗が背中を伝っていくような、感覚。 御園さんと、長瀬が、ふたりきりで。 こんな、暗がりで、何をして、いるの? 会話の内容まではわからない。 けれど、二人の距離の近さは、取引先と制作会社としての立場を超えているのは確かだった。 そして。 立ちすくみ、その光景に釘付けになっている私の耳に飛び込んできたのは。 .
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