【第22話】衝突と衝撃

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  ……不意にパチン、と小さな音がして。 真っ暗だった手洗いに、光が射した。 「……澪せんぱーい?」 「っ……」 ユリナちゃんの、声だ。 私は慌てて目をこすり、場を取り繕うようにトイレの水を流した。 「なに、どうしたのユリナちゃん?」 何事もなかったようなフリをして、返事を返す。 私がいることに驚いたのか、ドアの向こうのユリナちゃんが「わっ!」と言ってから応えてくれた。 「なんで電気つけないんですかぁ! もう、びっくりしたぁ!」 「ああ、ごめんごめん」 動揺しすぎて、電気をつけ忘れたことさえ、気付いていなかった。 なんて、言えるはずもない。 流水音が途切れると、ユリナちゃんが言う。 .
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