【第22話】衝突と衝撃

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  「……ひどい、顔」 自嘲の笑みすら痛々しい。 私は落ちかけたマスカラを拭って、崩れた化粧をその場でできる限り修正して。 最後にパチン、と両頬を叩いた。 「よし!」 さっきのことはもう、忘れよう。 いまはそんなプライベートな問題に煩わされている場合じゃ、ない。 さあ、仕事だ、仕事。 ユリナちゃんが来てくれて良かった。 下手したら私、ここで泣き崩れてしまっていたかもしれない。 ……はは、キャラじゃない、って。 無理矢理にでも小さく笑うと、私は駆け足でスタジオへと戻った。 .
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