第6話

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「もう?」 佐久間が意地悪く囁く…答える代わりに端正な顔を引き寄せ唇を重ね舌を差し込む。 ようやく脚の間に佐久間の細くてしなやかな腰が割って入る。 焦らす仕草に堪えきれず、柔かな頭髪を引き寄せると応える様に佐久間が半身を起こした。 ゆっくりと埋めらてゆく…身体も心も突き抜ける満足感に埋め尽くされた。 何度かの小さな波がやがて大きくうねると、佐久間が小さく硬直した。 荒い息遣いと重く心地良い佐久間の質感… 『寝てみなきゃわかんないよ』 杏奈の言葉が思い浮かび、佐久間に悟られない様に苦笑する。 「今…笑った?」 「ごめん…杏奈に言われた事思い出してた…」 私が満足している事は伝わっている。可笑しそうに聞き返す。 「何?」 「寝てみなきゃわかんないって…」
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