~小鳥が囀り、二人が出会う~

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私は借金を借りていた。 それも一般的な消費者金融ではない、 やみ金からだ。 私は無職なので、借りるための審査が通らない。 それに私は過去に借金を踏み倒したことがあるのだ。 ブラックリストに入っていて借りることもできない。 ケータイにしてもそう。 未払いがあり、ブラックリストに入っている。 未払いの金や借金を返すためにはもっと高額な仕事をするしかなかった。 私はやみ金のつてで、風俗で働くことにした。 会話はほとんどしなくてもいい。 ある意味すごく楽な仕事だった。 友達もできた。 そのお店で働く女の子はみんな訳ありの子ばっかりだった。 「ゆりは何でこのお店に来たの?」 「ちょっといろいろあってね」 「ふーん そうなんだ まあ いろいろあるよね」 女の子との会話はその程度だか、私にとってはそれで十分だった。 そう、その程度の会話で十分なのだ。 それよりも、深く、私のテリトリーの中に入って来ないで欲しい。 私のプライベートには興味を持たないで欲しい。 そう願っていた。
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