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プロローグなどと言う大層なものはない。
物語の始まりはいつも唐突だ。
望んでいようがいまいが、物語が開幕した以上登場人物達は紡がれた展開の上で踊らされる。
どのような愉快な人生を送る展開も、悲惨で陰鬱なおおよそ生きているとは言いがたい人生を送ろうとも。
物語にそうであれ、と、紡がれてしまったら。
登場人物達はその誰が作ったかもしれない脚本通りに生きるのだ。
しかし、時にその壮大な物語に抗うもの達が現れる。
自分のため誰かのため愛のため仲間のために。
そんな物語は間違っていると。
そんな運命なんてまっぴらだと。
抗いもがいて、物語の流れに逆らう愚か者達が。
これは、そんな愚か者達の物語。
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