◇◇ 第12章 彼の誕生日 ◇◇

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帰りついて、時計を見るとまだ6時半。 いつもよりずいぶん早い。 着替えて身の回りの片付けをする。 じっとしていると、和也さんの事を考えて、告白されてたり、抱きつかれてたりしたらとか…… 『大切な人』も気になるし。 なんて余計な事を思って滅入ってしまうから。 あたしはご飯も食べずに部屋の中を片付け回っていた。 帰宅して30分経ったころ。 ピンポ~ンと音がする。 今頃セールス?なんて思いながら扉を開けた。 「はいっ」 「ただいま。遅くなってごめん」 私服に着替えた和也さんが笑顔で立っていた。
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