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社内は広い。
まだまだ知らない社員がたくさんいるんだから、いろんな考えの方がいらしても仕方がない。
「はぁーっ」と、あたしは深いため息をついた。
「まぁ、それだけいい男って事よ」と、村上姉さんが肩を叩いた。
「お、お疲れさまです」
「今夜は本当に会わないの?」
「はい。その予定です」
「そっか。じゃあまた明日」
「お疲れさまでした」
外に出ると、まだ空は明るくて。
なんだかこのまま家に帰ることが勿体ない気がしてくる。
でも、行く宛もないし。
あたしは何だか寂しい気持ちで家に帰った。
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