◇◇ 第12章 彼の誕生日 ◇◇

25/38
2572人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「えっ!?」 驚くあたしをよそに、和也さんはたくさんの荷物を持って入って来た。 「どうせ俺の事が気になって、食事もとってないんだろ? まず、これ食べ物……これ飲み物……っで、これケーキ」 「どうしたんですか?」 「あれっ知らない?今日、俺の誕生日なんだけど?」 「そんなこと知ってます」 「だから、誕生日祝いをしようと思って」 「それは、金曜日にって」 和也さんは、急に真面目な顔してじっとあたしを見つめ、そっと静かに話始めた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!