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「食べようか?」
急にお腹のすいてきたあたしも、コクりと頷いた。
冷静になって和也さんが持ってきたものを見渡す。
あれっ?会社のカバンと出張用のスーツ入れが置いてある。
「今晩泊まるから」
和也さんは、サラリと言った。
「えっ……ここに?」
「そうだよ。大切な人と朝まで一緒にいたいからね」
またまた、びっくりするくらい甘いことを、サラリと言ってのけちゃうんだから!
聞いてるこっちが赤くなっちゃうよ。
あたしの気持ちを読みとったのか?
「俺……今日、誕生日だから」
と、願い事は何でも叶うだろ!みたいに
いたずらっ子みたいにニッと笑った。
……かわいい。
かわいい!?
違う……違う!
和也さんは、明らかにあたしが動揺する姿を見て楽しんでいた。
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