◇◇ 第12章 彼の誕生日 ◇◇

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「それより璃子。 今日会社だから、早く準備しないと! 俺、会議があるから、7時にここを出るから」 「はっ、はいっ。では、朝のコーヒー淹れますね」 「ありがとう」 慌ててお湯を沸かす。 本当だ!今日会社じゃん! あたし、信じられないくらい爆睡だった。 これもきっと和也さんが、そばにいてくれたおかげだよね。 一気に不安から解放されて、気が緩んだんだよね。 反省しながら、朝のコーヒーを出す。 ホッと一息ついた。 「じゃあ、行ってくるよ」 優しく囁いた和也さんは、あたしの頬にチュッとキスして、出かけて行った。 「はぁーっ、やっちゃったよ」 反省しながらも、あたしも会社。 慌てて準備をして普段通り会社へ向かった。
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