◇◇ 第12章 彼の誕生日 ◇◇

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いつも通り制服に着替え、デスクに向かうと 村上姉さんが瞳をキラキラさせてあたしを見ていた。 あっ…… 村上姉さんは、和也さんが昨日うちに来たことを知ってる。 直感的にそう感じた。 これは素直に話さねば! あたしは、先に話しかけた。 「おはようございます。あの、村上姉さん……」 「桜井おはよう!短時間では聞けないから、後でゆっくり話そうね」 村上姉さんは、うれしそうにあたしの言葉を遮った。 『後で……』 あたしは、また女として村上姉さんに怒られる覚悟をした。          
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