◇◇ 第14章 引越し ◇◇

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夕方、引っ越し業者があたしのマンションにやって来た。 段ボールを2つほどもらい、後は、明日一斉に入れ込むことで話しは片付いた。 それも全部和也さんが交渉して。 あたしは、ただ見てるだけ。 ありがたいけど、力量の差を痛感する。 冷静に部屋を見渡すと、 本当にあたしの物って意外に少ない。 「璃子、下着とか、洗濯物を段ボールに詰めてごらん」 「あっ、はい」 「下着入れるの手伝おうか?」 いたずら心に火が点いたのか?ニヤリと笑う。 「いえっ大丈夫です」 「そう?璃子の下着もチェックしとかないとね」 なんて、ニヤリと笑ってわざとらしく言う。 「もう!和也さん、変態ですよ」 「璃子にだけね」 なんて、またまたサラリと恥ずかしいこと言ってくれちゃうし。 言われたあたしが真っ赤になってるんだけど。 触られたくない荷物もほとんど無いから、片付けは一瞬で終わった。 後は、……明日。 「じゃあ、帰るぞ」 そう言われて、マンションをあとにした。
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