◇◇ 第14章 引越し ◇◇

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「お待たせ」 和也さんが迎えに来た。 「あのっ、和也さん。いろいろお休みのところありがとうございます」 「何いってんだよ。ふたりの為だろ?」 きっと疲れているはずなのに、そんな素振りも見せない和也さんに頭が下がる。 「さっき不動産屋に連絡したら、今から来れることになったから、退去のチェックしたら、本当に終わるよ。思ってた以上に早く終わったな」 「本当に、何から何までありがとうございます」 ピンポ~ン 「はぁい」 玄関には不動産屋さんが来ていた。 汚れてもいないしで、さらりと見て終わる。 そして最後に精算方法を説明した。 鍵を返して一緒に外へ。 あっさりと、あたしの一人暮らしは終わった。                
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