◇◇ 第15章 ふたりの生活 ◇◇

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布団に入ると、あたしは、やっと寝床の決まった子犬のように、安心して眠りについた。 ******** 俺が戸締まりの確認をして、戻ってきた時には、すでに璃子は夢の中だった。 先ほどまで、この寝室か、自分の部屋の布団かで迷っていた姿が懐かしい。 警戒心ゼロの姿に愛しさが溢れる。 可愛いヤツ。 俺はそっとベッドに入ると、璃子に腕枕をして抱き寄せた。 少し意識の戻った璃子が、俺の胸に寄り添う。 そっと頭を撫でると、また規則的な呼吸が始まり、眠りについた事を確認できた。 髪から匂う同じシャンプーの薫り。 璃子、俺は悟られないように必死に気持ちを抑えているけれど 本当は、うれしくて狂いそうだよ。 少しずつでいい…… 俺色に染まっていけ! 俺はたまらず、眠っている璃子にキスをした。
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