◇◇ 第15章 ふたりの生活 ◇◇

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******** 苛めすぎたかな? 俺は、慌てて逃げる璃子を可愛く感じていた。 しかしながら、インターホンの応対をする俺の心臓も、激しく脈打っていた。 ピザを頼んでいてよかった。もう少しで、間違いなく璃子を押し倒すところだった。 俺、ちょっと舞い上がってるな。 年甲斐もなく浮かれている自分に苦笑いをした。 ******** 部屋に駆け込んだあたしは、心臓が飛び出るんじゃないかというほどドキドキしていた。 ほぼ裸の状態で、抱きしめられた事で、和也さんの感触が素肌に残る。 落ち着いて、落ち着いて!と、暴れる気持ちを落ちつかせた。 パジャマに着替え、部屋を出ると、何事も無かったかのように食べる準備をする和也さん。 やっぱり大人だな。 なんて思いながら、バスタオルを片付けに洗面所に向かった。 鏡の前で、鎖骨の下辺りの小さな痛みに気づき、どしたのかと鏡を覗くと……赤い痣が。 キッ、キスマークじゃん!? あたしは、またもや一気に真っ赤になった。 せっかくのお風呂上がりに、汗がどっと吹き出した。
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