◇◇ 第15章 ふたりの生活 ◇◇

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食事の後片付けも終わり、寝る支度も整った。 夕方寝たとは言え、昨日今日の疲れ&先週の仕事の残業などで、正直あたしは疲れきっていた。 早く眠りたい。 でも、はてさてどっちのお布団に寝たものか? 今までは、あたしの荷物が無いから、和也さんのベッドにお世話になっていたけど…… 今夜からは、あたしの荷物もしっかり全部ある。 わざとらしくあたしのお布団に行くのも、ねぇ? でも、声に出して和也さんに聞くのは、かなり恥ずかしい。 うーんと悩んでいると、あたしの様子に気づいた和也さんの声が聞こえた。 「璃子寝ようか」 「は……うんっ」 『はい』と言いかけて、刺さる視線に慌てて言い直した。 「先に行ってろ、すぐ行くから」 えっ!?どっちに行ったらいいの?そこをずっと悩んでいるんですけど? とりあえず立ち上がり、様子を伺う。 あたし……挙動不審だわ。
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