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そう思った瞬間、和也さんがクスクス笑い始め席を立つとあたしの前まで歩いて来た。
そして、軽くひょいとあたしを抱き上げた。
えっ!?
これは、お姫さま抱っこ!?
うれしいやら、恥ずかしいやら……
でも落とされないように和也さんの首に手を回す。
そしてそのまま、あたしは和也さんの部屋のベッドに運ばれた。
「こっち……」
あっ、やっぱり、だよね。
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
いたずらっ子のような笑顔を浮かべながら、あたしを見つめる。
あたしは、暴れる心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかと、ドキドキしていた。
そっとベッドに下ろされ、ホッとした瞬間、和也さんはそのままあたしに覆い被さった。
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