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誰にも邪魔されず……
世間からも解放されて……
人目も気にせず……
ふたりだけの空間で過ごす穏やかな時間。
この連休が、惹かれ合う者同士の心の距離をグンと近づけていく……
ゆったりと静かに過ぎる時間に、あたしの緊張もほどけた。
「璃子、おいで」
言われるがままに、素直に和也さんに寄り添う。
自然に……
素直に……
ふたりだけの時間を重ねていく。
5日目の休みが終わる頃には、あたしの敬語も、少しずつ消えていた。
ただ、和也さんの名前だけは、呼び捨てには出来なかったけど。
「璃子、明日はドライブでもしながら、更科のところにランチでも食べにいかないか?」
「それとっても素敵」
「じゃあ決まり」
和也さんはうれしそうにあたしに微笑んだ。
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