◇◇ 第15章 ふたりの生活 ◇◇

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誰にも邪魔されず…… 世間からも解放されて…… 人目も気にせず…… ふたりだけの空間で過ごす穏やかな時間。 この連休が、惹かれ合う者同士の心の距離をグンと近づけていく…… ゆったりと静かに過ぎる時間に、あたしの緊張もほどけた。 「璃子、おいで」 言われるがままに、素直に和也さんに寄り添う。 自然に…… 素直に…… ふたりだけの時間を重ねていく。 5日目の休みが終わる頃には、あたしの敬語も、少しずつ消えていた。 ただ、和也さんの名前だけは、呼び捨てには出来なかったけど。 「璃子、明日はドライブでもしながら、更科のところにランチでも食べにいかないか?」 「それとっても素敵」 「じゃあ決まり」 和也さんはうれしそうにあたしに微笑んだ。
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