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「あのね、和也さんが……他の女性と話しているのを……見たくない。
あたしが、あたしでなくなる気がして……怖い」
和也さんの腕に力が入る。
あたしは、ギュッと抱きしめられた。
「よく言えました」
えっ!?
あたしは思わず和也さんの顔を見上げた。
そこには、恥ずかしそうに、うれしそうに微笑む和也さんの顔があった。
「璃子の本音は、聞き出すのに時間がかかるな。もっと早く俺に伝えなくちゃ」
そして軽くキスをして、続けた。
「大丈夫だよ。俺には璃子だけだ。璃子しか見えてないよ」
そう告げると、あたしを強く抱きしめ、深いキスをした。
何度も角度を変えてされるキス。
呼吸も 儘ならないほどの深いキスにあたしの溢れる得体のしれない気持ちは吸い取られていく……
そして、愛と言う名の光で包まれ
満たされていった。
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