◇◇ 第15章 ふたりの生活 ◇◇

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デスクに戻ると、早速松本部長に呼ばれた。 「璃子」 その瞬間、村上姉さんと目が合う。 その目は「ほらねっ」と言っていた。 今更ながら気づいたあたしは恥ずかしくて、小さく「はい」と返事をした。 今日だけで、一体幾つの予定が組み込まれて行くのだろうか? あたしの手帳は、松本部長の予定で真っ黒に埋め尽くされた。 「大丈夫ですか?」 思わず声をかけると 「あぁ…」 と、優しく微笑む。 一瞬松本部長ではない、和也さんの笑顔が垣間見れて、あたしの心臓が、キュンとなった。            
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