◇◇ 第15章 ふたりの生活 ◇◇

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食べ終わると、荷物の片付けに取りかかった。 まずは、使ってたお布団をベランダに干して、 和也さんが、段ボールを開けてくれる。 出される荷物を、きちんとクローゼットに入れていく。 クローゼットが広いから、あたしの荷物は、かなりの余裕を残して片付いた。 「休みの間にドレッサーを買わないといけないな」 和也さんは、周りを見渡して言った。 「いえいえ、もったいないからまだいいです」 「ダメだよ。一生物の嫁入り道具のひとつなんだから、明日にでも見に行こう」 嫁入り道具だなんて…… うれしくてドキドキしてしまう。
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