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どのくらいの時間がたったのだろうか?
目が覚めたら、部屋の中は真っ暗だった。
おまけに体が動かない。
月明かりの中、目を凝らしてみると
目の前に、和也さんの胸がある。
動けないのは、和也さんに抱きしめられていたからだった。
うそっ……
一瞬で心臓がバクバク音をたて始める。
そぉっと顔を上げて和也さんの顔を見る。
暗がりで、目が合った!
「ひゃっ!」
驚くあたしに優しい声がした。
「起きたか?」
「すっすいません。あたしったらどうしたんでしょうか?すっかり眠ってしまったみたいで」
あまりに突然で、寝起きも加わり、意味不明な言い訳が飛び出した。
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