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慌ただしかった9月の最終日が昨日で終わり、システムの都合上、明日、最終確定の数字が出るため、10月1日の今日は、つかの間の休息日となっていた。
朝の更衣室も、昨日までとは違い、ひさびさののんびりムード。
「ねぇねぇ、松本部長と冴子さんって、やっぱりそう言う関係なの?」
「『和也~』なんて言う言い方が、なんか大人な感じよねぇ~」
「わかるわかる!」
「いいなぁ~」
「お似合いだし、理想のカップルだよねぇ~」
朝の更衣室には、女子社員たちの噂話が溢れていた。
『気にしない、気にしない』あたしは、そっと着替えると、更衣室を出た。
更衣室からデスクに向かう途中に、喫煙も兼ねた休憩所があり、朝は、多くの男性社員が情報交換する場所にもなっている。
その中に、冴子さんがいた。
冴子さんは、バリバリの営業だから、普通の制服着た女子社員とは違い、いつも私服。
センス良く大人な雰囲気に纏められた姿に、思わず目が留まる。
彼女の周りはいつも華やかで、男性たちに囲まれている。
あたしは、そんな冴子さんや営業員さんを横目で見ながら、そっと会釈して通り過ぎた。
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