2297人が本棚に入れています
本棚に追加
お互いに、ゆっくり食事を取りながら、休憩時間が過ぎていった。
「じゃあ、そろそろ行くよ」
優輝さんは、微笑むと、ジッとあたしを見つめた。
「あの、優輝さん。ケーキありがとうございました。とてもおいしかったです」
勇気を振り絞り、やっとお礼を伝えたあたしに
「んっ。またつき合ってよ」
優輝さんは、爽やかに答えた。
そして……
「やっぱり璃子は笑顔の方が、かわいいよ。俺は、自然な璃子が、1番好きだな」
それだけ言うと、ニッコリ微笑んで立ち去った。
もぉ、優輝さん。相変わらずサラリとカッコよすぎですって!
残されたあたしは、ひとり赤面しながら、コーヒーを飲み干した。
そして、あたしをあっさり元の関係に導いてくれた優輝さんに感謝した。
最初のコメントを投稿しよう!