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月曜日。
なんだか優輝さんに会いづらくて、あたしの足取りは重かった。
ただ、相談した和也さんにも『普通に……』ってそれを優輝も望んでいるハズだよって言われていて。
ドキドキしながら会社に出社した。
月曜日の会社は、とても慌ただしい。バタバタと午前中が過ぎていった。
いつものように社食で1人で食べていたら、村上姉さんがやって来た。
「璃子、隣いい?今日もめちゃめちゃハードな午前だったね~」
「本当に。お疲れさまです」
今日は、朝から村上姉さんとも会話ができないくらいハードだった。
「ねぇ、璃子。金曜日、優輝さんと何かあった?」
突然のストレートパンチにすでにノックアウト寸前のあたし。
さすが……恐るべし村上姉さん!
「何も無いですよ」
ここはシラを切り通すべき!と、必死に頑張った。
「そっか。何か朝から璃子の様子がおかしいから、キスでもされたかと思ったんだけど?」
「ゴックン……」
……鋭すぎる。
あたしの喉にパンが詰まった。
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