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「あ~ぁ、優輝さん璃子に完璧嫌われましたね」
私は、ニヤリと笑って優輝さんを見た。
「そうか?普通だろ?」
全く動じない優輝さん。
さすがトップセールス。璃子より崩れないわね!
私は、ニヤニヤ笑いながら続けた。
「優輝さん。金曜日、やっちゃったでしょ?」
「何をだよ?」
「隠してもダメですよ!璃子に聞いたんだから。キスしたんでしょ?」
私はカマをかけてみた!
「由香里。それでカマをかけてるつもりか?璃子がそんなこと言うはずないだろ?」
「さすが優輝さん。敵わないですね」
「まだ、お前には負けないよ」
「でも、何かしたのは事実でしょ?」
「何を根拠に?」
「まず、金曜日まで『璃子ちゃん』って言ってたのに、今日は、璃子って呼び捨てだし?
それに、松本部長が本気を出してきたから?」
「なんだよその疑問形は?」
「まぁ、名前の呼び捨ては、目を瞑るとして。
松本部長の本気を引き出しちゃったのは、理由を聞きたいなぁ~なんて思うんですけど?」
「由香里……お前、最悪!」
「ありがとうございます♪最高の誉め言葉として受けとります」
優輝さんは、ため息をついた。
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