続・魔法学園のバカ共

我儘姫の歌声

突然だが、俺は猫宮アリスのファンだ。

前からファンだったというわけではなく、対戦相手という事で彼女の事を調べている上でネットに上がっていた曲。

歌姫というんだから、上手いんだろうなって聞いてみたが、一発で魅了されてしまった。

身長140cmに金の短いポニーテール。低身長だが、同じ低身長の葉月向日葵とは違い、不思議と猫宮アリスからは子どもっぽさを感じない。

寧ろ、大人っぽさを感じた。

初めに聞いた曲は格好良かった。次の曲は可愛かった。その次は色っぽかった。面白かった。感動した。

様々な歌い方で聞く人に様々な印象を与えるこの人は、確かに[歌姫]という名に相応しいものを持っている。

まぁ、だからどうしたという話なのだが。

確かに俺は猫宮アリスのファンだが、だからと言って全力を出せないというわけではない。

そもそもいくらファンだろうが、俺にとってのNo.1は決まっている。

よって、俺は今から全力を出して戦う。胸を借りるつもりなんてない。尊敬して戦うつもりもない。

勝つつもりで、俺は戦う。