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「かふっ!」
重力で強化していたので、軽い猫宮アリス簡単に殴り飛ばす事は出来たが、猫のように身軽に着地した。
「いったーい! 元気な赤ちゃん産めなくなったらどうすんのよ! 責任とってよね!」
猫宮アリスが何か言っているが、俺は無視して追撃に移る。
何の策もなく魔法を使っては、猫宮アリスには意味がない。
しかし俺にはすぐさま策を思い付く頭もない。そこで俺がとった行動は単純に肉弾戦。
小柄な女性に殴りかかるという図を作りたくなかったが、そうは言ってられない。
「にゃめんなよ」
しかし猫宮アリスは更に上回る。猫のように柔らかい身体を駆使して、俺の攻撃を全てかわす。
そして隙を見て俺から距離を取り、今度は金縛りの歌を歌った。
「一つ聞きたいんだけどさー。何で私の"魅惑の歌"が効かなかったの?」
「いや、単純に俺の奏への愛をあんたの歌が越えられなかったんじゃないすか?」
別に何もしてないんだから、そんの事聞かれても困る。と、俺は動けない体で答える。
それなのにこの我儘姫は
「納得出来ない」
めんどくせぇな、この人。
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