銀狼

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「気にすんな。その程度なら余裕で間に合う」 奏の放った空気の大砲が届くよりも先に、男狼が間に割り込み、空気を殴りつけ、奏の魔法を相殺。 奏の技と似たような事を、只の体術でやりやがった。 「"黄金の身体"」 奏に向かおうとする男狼に、全身を黄金に変えた天城が攻め込む。 「やんのか、オイ」 天城と男狼の殴り合いが始まった。 しかし、天城の拳はかわされ、逆に男狼は着実に攻撃を当て、一発一発が天城の黄金を砕いて行く。 「威勢が良い割に大したことねぇな」 「……………"刀"」 「っ!?」 男狼の拳が天城の顔に当たる寸前、廉が赤い刀で斬りかかる。 男狼は、上体を反らす事で、それをかわし距離を取る。
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