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俊平のように心境の変化が有ったように、白河にも心境の変化が有った。
「『友達』だなんて、貴女らしくもなく諦めたのかしら?」
「皆が皆、カナカナみたいに一途に愛し続けるとは限らないよ。恋は冷めるし、新たな恋も始まる」
「へぇ。じゃあ新しく好きな人でも出来たの?」
奏の質問に白河は、んー。と考える素振りを見せ、奏の顔を見てにっこりと笑った。
「アユミンって言ったら、どうする?」
「ツブス?」
奏が白河の下に一気に移動し、その首を掴もうとする。しかしその単調な動きは白河にあっさりとかわされた。
「アユミンの事になると周りが見えなくなるのは、カナカナの悪い所だよ」
奏の背後をとった白河が刀を振るう。奏は防ぐことも、避けることも間に合わず、くらった。
「一応峰打ちだよ」
その場に崩れ落ちた奏。白河は次の行動に移る。
「"黄金の身体"」
天城と大和の下へと駆け抜ける白河を、天城は黄金を纏い、向かい受ける。
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