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「全身に黄金を纏った天さんの攻撃力と防御力は立派だよ」
天城が殴りかかるが、その拳が届くよりも早く、白河は天城の背後へ回り込む。
「でも黄金を纏うだけ、天さんの速さは失われる。"八岐大蛇"」
天城の影が形を変え、八首の蛇になる。その蛇は天城の体にまとわりつき、締め上げる。
「物理系の攻撃は通らなくても、絞め技は効くよね」
天城を締め付けながら、白河はニッコリと笑う。
「伸びろ、蛇々丸!」
今度は大和の太刀が白河を襲う。伸縮自在の太刀は、白河を突き刺すように伸びていく。
「残念だけどエセ侍は、わたしとは相性が悪いかな。"影止め"」
白河は自身の刀を向かってくる太刀の影へと投げる。その刀が影を突き刺すと、大和の太刀は動きを止めた。
「影を武器とするわたしに、面積を増やすことになるエセ侍の武器は、わたしに武器を増やすのと一緒だよ?」
大和の太刀に出来ている影が、鋭利な形となり大和へと襲いかかる。
「っ!」
大和はこれをかわすが、かわした先には既に白河の姿が。
「らあっ!」
大和を蹴り飛ばし、白河は息を吐く。
「さてと、こんなもんかな」
いやいやいやいや、強すぎません?
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