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「乾杯」
『かんぱーい……』
二つ名戦が終わり、ファミレスで打ち上げをする俺達。
茜先生の乾杯の声に続いたのは、数人の元気のない声。
元気がないのは、俺と奏、廉に天城に大和。集まっているのは、初々しくイチャイチャしてる俊平と来夏。
二つ名戦に出ていない空気の榎本と八王子。
何やら悩んでいる道長。
そして、白河。
「何だお前達、せっかく私の奢りなのに……」
はぁと溜息を着く茜先生。落ち込んでいる理由は、俺の場合は無様に惨敗したから。他の四人も同じだろう。
「そーだよ、そんなに落ち込まなくても。皆頑張ってたじゃん」
白河の言葉に、四人はお前が言うな。という顔をする。
白河はそんな事、見えない、知らない、気付かないフリをし、席を立つ。
「改めまして、この度二つ名を頂きました[銀狼]白河七海です。隠していたのは、単純に驚かせたかったからです。今後ともよろしくお願いします!」
白河の言葉にパチパチと拍手を送る俺達。
ま、二つ名を持とうが、強くなろうが白河は白河か。
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