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今日は平日だ、学校がある。
私はいつもと同じように家を出た。
学校は家にとても近く便利だ。
「華園先生!おはようございます!」
何時も挨拶してくれる、仲村千聖だ。しっかりしていて、面倒見もいい。黒葉芥のことをいつも気にかけている子だ。
「ああ、おはよう」
「せんせー!おはー」
砕けた感じの挨拶は田中哀歌だ。
皆のムードメーカーと言っているが、私にとっては騒がしいめんどくさい生徒だ。
「おはよう」
「先生、おはようございます」
クールな印象を抱く麻田麻依だ。頭がよく、戦闘も出来る手のかからない子だ。
その後も、赤城空海が挨拶してきた。元気な印象を抱く。頭は良くないが、戦闘能力に優れている。
今日はまだ黒葉と佐倉に会っていない。黒葉は勉強するために早く学校に来る。佐倉涼は、朝が相当苦手なようで、九時ギリギリに来る。もっと余裕を持って欲しいものだ。
私は、職員室の自分の席にすわった。この学校の先生は校長を含め3人しかいない。校長と言ってもとても若い20代後半だったか。退魔師自体はそんなに少なくない。しかし、教員となって働く人が少ないのだ。
しばらく、データ整理などをしていると、校長が来た。こいつの名前なんだったかな。まあいい。
「華園先生、あなたのクラスを来週実戦を混じえた合宿をします。用意しといてください」
「解りました」
やけに急だな。あいつらは余り仲良くねぇからな、仲を深めるにはちょうどいいがな。実戦を混じえてだから、黒葉あたりがいい顔はしないだろうが。
時計を見ると、8時50分と出ていた。
そろそろ、クラスへの行くか。
「おはよう」
そう言って、クラスを見渡す。
佐倉は、まだ来てないようだ。
ガラガラ!
扉を勢い良く開ける音がする。
「先生!遅れましたすみません!」
息を乱しているところを見ると、全力で走ってきたか……。
「ああ、早く席に座れ」
相変わらずだな、もう少しだけ早く起きればいいものを。
そして、合宿のことを話した。
黒葉と麻田があらかさまに嫌な顔をした。
田中と赤城は嬉しそうだ。楽しみなのだろう。
仲村と佐倉は、いきなりのことで驚いているみたいだが、楽しそうだ。
「麻田どうした?嫌なのか?」
「余り馴れ合いたくないからです」
退魔師は基本は四人から六人のチームで仕事をするから、こっちとしても馴れ合って欲しいのだが。
「まあ、そういうことだから準備しといてくれよ」
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