0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「せんせー、どういう人が向いているんですか?」
少しは自分で考えろ。まあ、説明しようか。
「前衛は無理だな、アタッカーも避けた方がいい。そうすると、魔法系とヒーラーとなる。頭の回転が早い人が好ましい」
まあ、私が考えるに仲村が適任だと思う。頭の回転が早いし、判断能力も見てる限りいいみたいだ。
判断能力が高いのは、麻田もそうだが、協調性が低くてな、それに、麻田が信用しているのは、仲村だけみたいだしな。
「やっぱりぃ、仲村ちゃんが一番いいと思うよぉ!ねー、皆」
いいと思う、いいんじゃねと皆が言っている。
「で、出来るかな、自信ないな」
まあ、そうだな。結構大役だしな。
「千聖ちゃん、やってみたら?絶対向いてるから」
!!驚いたな、麻田は本当に仲村を信頼してるのな。笑顔で喋ってるとこ久しぶりに見た。
「決まったか?」
「はーい、決まりました。仲村ちゃんです」
まあ、妥当だな。さあ、こいつらには、個人どうしのLv.は知らないはず。
「仲村、お前はLv.30だったな。田中は25、赤城は、23。佐倉は、30、黒葉は20。麻田は、28だな」
よくよく考えると、みんな成長が早い。まだ、1ヶ月しかたってないもんな。
「合宿では、皆がLv.30に達することが目標だ」
黒葉は少々辛いかもだが、頑張ってもらわんとな、前衛としてきついからな。
「とりあえず、検討を祈る」
そして、合宿の日。
合宿までの放課後は黒葉の補習に付き合い、黒葉は23にLv.が上がった。まあ、あと7上げるのは少々きついがな。
「皆揃ったな。じゃあまず、テントを張って、魔物が入れない様に、術式を書くぞ」
黙々と作業をしている。今日はいつも騒がしい二人がだ。珍しい事もあるもんだ。
「よーし、よく聞け!今日の特訓はよるからだ。夜森に入って、ある特定の魔物を特定の数だけチームで倒してきてもらうぞ」
チーム分けは、仲村、麻田、黒葉。赤城、佐倉、田中。の3人2チーム。
簡単な魔物ばかりだから大丈夫だろう。
明日は、6人で朝からダンジョンに入ってもらうか。嫌でも、強くなってもらわなきゃならないとな。
最初のコメントを投稿しよう!