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「七年前、祝ってやれなかった事…嫌な思い出にしてしまった事を後悔していた」
「…………」
「勿論無理にとは言わない。考えててくれれば良い」
「分かった」
誕生日の事なんてすっかり忘れてた。家族が崩壊してから誕生日を祝う機会なんてなかったから。
男に誕生日を聞かれても、答えた事は一度もないし、祝う事の習慣がなかった。
今も雷牙の言う事に実感はないけれど、考えるくらいなら良いわよね。
雷牙の好意を突っ返す事が、出来なかった。
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