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「いやぁ、楽しかったですな」 「バ〇オはいつ見ても面白いな」 「そうですね……1人を除いてですけど」 映画が終わり、皆感想を言っている。 ちなみに陽菜は半分あたりで唯の後ろに隠れてたよ。 ……怖くないと思うんだけどなぁ……。 「こ、怖かった……ごめんね? 邪魔だった?」 「ううん。邪魔なんかじゃないよ」 葵がそう謝ってくるが、邪魔だとは思ってない。 寧ろ抱き着かれたりして良い匂いして凄く幸せでした。 ……本当、何で男なのにこんなに良い匂いするんだろ……シャンプーだけじゃあこんなにはならないと思うし。 「……もうこんな時間か」 宮本先生がそう言い、荷物を片づけ始める。 時計を見ると、5時を過ぎそうだ。 「だな。それじゃあ今日もありがとうな、理樹」 「いえいえ、陽菜と遊んでくれてこっちも助かりましたよ」 雷斗さんがお礼を言ってくるが、寧ろお礼をしたいのは僕の方だ。 最後以外は楽しんでたからね……兄としては嬉しかったよ。 「それじゃあ、またね理樹君!」 「うん、またね」 皆が帰っていく中、葵だけは振り返って笑顔で手を振る。 僕は元気になったなぁ……と思いながら手を振り返す。 これが僕のお陰って葵は言うから嬉しい。 正義まがいな事も面白いなと思ったよ。 さて、と……問題は…… 「……お兄ちゃん」 「……今日も一緒に寝る?」 「……うん」 ホラー映画を見て余程怖かったのか、僕の背中に抱き着いてくる。 いつもこんな感じで素直だったらなぁ……まあ、こんな事言ってもどうしようもないのだが。 ……でも、中学生を卒業したら止めてほしいな……成長的な意味で。 今で膨らみかけだからなぁ……成長した状態で一緒に寝たら駄目だと思う。 後は色々して寝た。 ちなみに1回トイレで起こされました。
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