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前のセッションから4日後、僕は自宅である準備をしていた。 「お泊り楽しみだなぁ」 「まあ……そうだね」 陽菜もこのように楽しみにしている。 そう、お泊りなのだ。 事の発端は前のセッションの後の出来事である。 4日前(理樹視点) 「あれ、あくまの書の使い方がよく分からない……」 「あ、えっとね……4体配合する時に使うんだって」 「それはどういう事?」 「い、今から具体例出すね」 セッションが終わって後の夜、僕はSkypeで葵と話していた。 というより、夜は大体葵と話している。葵も結構なゲーマーだからね。 話が合って話しているのが本当に面白い。 ……それとイル〇カ楽しいよね。 「……って感じなんだ」 「へー……ああ、だから普通にランクSとか作れたんだ」 「うん! 理樹君もすぐ作れるよ!」 色々と説明をしてもらってやっと理解出来た。 いやぁ、葵の知識には脱帽だね。底あるのかなぁ……? そんな感じで楽しく話していると…… 「……む? 誰だこれ?」 「い、入れてみる?」 「だね、嫌な人だったら1回切ってまたやろう」 誰かが入ってこようとしている。 誰だろ……? 見た事無い人だな。 とりあえず入れてみる。 「お久しぶりです理樹君!」 「あ、1回切ろうか?」 「何でですかー!?」 そして僕はすぐ切ろうとマウスを移動させそうになった。 ……何で愛莉さんが僕のSkypeの名前を知っているのだろうか? 「私もいるよ理樹ー」 「何か用事? 無いなら切るよ」 「ま、待って待って! 何ですぐ切ろうとするの!?」 ついでに唯もいるというね。恐らく唯が愛莉さんに教えたのだろう。 ……今の僕は葵との楽しい時間に邪魔者が入って激おこなのさ。 「用事は今日言っていたお泊りについてです!」 「……どういう事?」 「つまりだね……4日後に葵の所でお泊りしようと思っているの」 愛莉さんと唯の話を聞いてそういえばそんな事言ってたなと思い出す。 ……もうちょっと後だと思ったんだけどね。 「あまりにも早すぎると葵に迷惑掛かると」 「ぼ、僕はいいよっ……楽しそうだし」 「……ならいいっか」 葵に迷惑掛かるかなーと思ったけどそうでもないらしい。寧ろ楽しそうにしているっていうね。
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