~黙って、手、触っていい?~

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ゆり子の場合ー もう二度と彼の前に訪れるつもりはない。 彼のことだから、まだ私のことを気にしてるんだろうな。 ライターの仕事してるんだよね? 白血病になって、貴方の元を去ったってことにしてくれないかな? ストーリーの内容は貴方が決めていいから。 バースデイは一緒には過ごせない。 貴方の知らないだれかと私は過ごすから。 私は祈ってる。 お願いだから私とは違う誰かと、幸せになってね。 貴方からの電話はでることはできないけど、 着信拒否にはしない。 友達と電話で話す時も途中で貴方のことを思い出して、泣きながら電話してる ゆり この出会いに運命を感じちゃったのかも そして その運命を自分で演出したのかもしれないね この結末を望んでしまったから 好きよ。 大好き。 だけどー 「世界で二番目に貴方がすき」 私の名前はゆり子。 職業は、詐欺師。
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