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怒りの色なのか、ただの西日のせいか。
彼女の顏は赤く燃えていた。
「…わかったよ」
そう返事をする他なかった。
「じゃあ明日からよろしくね」
彼女の真意はわからない。
あんな目に遭ったのだから、すぐに学校に言って警察に突き出すなりすればいいのに。
でもそれをしないということは、一先ず安心、ということだ。
不安がないわけじゃない。
ただ首がつながっただけかもしれない。
それでも今の自分には十分な安心材料だ。
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