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「貴方の場合は天才ではなく“天災”でしょう?」
天才ではなく“天災”
金の男を言い表すならその方が正しいだろう。
「ほぅ、天災か。中々良いな」
「えぇぇ…………」
天災と言われて喜ぶなど、恐らくこの人しかいないだろう。
「まぁ良い。さて、王はそろそろ終わりにしたいのだがどうか?」
口ではそう言いながら、全身から闘気が溢れ出ている。
「殺る気満々じゃないですかヤダー」
黒の男はおどけたように返事をする。
「クハハハハッ!!。良いではないか。王はこの時間が嫌いでは無いぞ?むしろ好いている。今この瞬間にも、時は刹那となり過ぎ去って行く。王はお前との闘争を楽しみたいのだ」
金の男が願うように目の前の男に良い放つ。
「…………………」
それに対し、黒の男は何も答えない。
「問おう、王と共に来ないか?王とお前が組めば、“覇王”も“魔王”も“軍神”でさえ、倒せるやも知れんぞ?」
「………………」
それでも何も答えない。
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