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「はぁ!はぁ!…………………クソッ!!」
暗い路地裏を男が逃げるように走っていた。
「はぁ!はぁ!……………何でこんなことに………………ッ!」
男は数十分前まで街で所謂、ナンパをしていた。
しかし、上手くいかずイライラしている所に一人の女性が近付いてきた。
『お兄さん、私と遊びましょう?』
見かけは中学生並だが、子供とは思えない妖艶な雰囲気を出していた。
男は疑問に思いながらも、女に対して欲望を抱いていた男はそんな疑問は関係無かった。
男は女を路地裏に連れていくと、女の様子が変わった。
それを見た男は逃げ出した。
アレはなんだ!?
いや、自分にはアレが何なのか分かる。
「お兄さん、鬼ごっこは………オワリ?」
「ヒッ!」
自分の目の前に女が“降りて”くる。
「あっ………悪魔ッ!」
そう、目の前の女は悪魔。
背中には二対のコウモリの様な翼が生えている。
「ふふふ、お兄さん。私はお腹が空いてるの。だからね、お兄さん。お兄さんを食べさせて?」
「あ………ああぁ……い、嫌だ!」
ゆっくり近付いてくる。
「だ、誰か!? 誰か助けてくれ!!」
ドン
男は何時の間にか壁に追い込まれた。
「それじゃあ、イタダキマス♪」
目の前に女が居る。
そして………男の視界が真っ赤に染まり、意識が途切れた。
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