十二章★選択 #3

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「おはよーりんさん。」 後ろから健太に声をかけられる。 会社のロビーからエレベータまで肩を並べて歩く。 「健太、昨日……。ごめんね。心配、してくれたのに。」 何のフォローもしなかった事が今更思い出される。 「いや、悪いのは俺。心配とか理由付けて会いたくなっちゃっただけだから。」 こそこそ話を少しだけして エレベーターでは当然黙る。 会いたくなっちゃった、か。 胸が くすぐられた。
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