十二章★選択 #3

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「じゃあ、全部なかったことにする?」 健太に言われて一瞬ひるむ。 「…………………………。」 「う、うん………。 その方が、お互いの身のためだよ。まだ、引き返せる…。」 無理をして、 そう答えた。 まだ注文したつまみたちは半分以上残っているけれど 「うん……。そうだね、俺の、エゴだよね。」 そう言って健太が席を立った。 あ、 終わる。
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